側屈・回旋運動を例に考える
昔からよく知られていて、多くの人が取り組んでいるストレッチだと思いますが、動きが悪くなった上半身の動きを上手に改善出来ない人も多いです
それぞれとても良いストレッチですが、動ける頃のイメージや競争心で運動強度を決めたり、ストレッチの完成図にならないと効果がないと思い込んでしまったり部分的に捻ってしまったり、全体的な運動を意識できない事で上手く効かせられない要因になっています
他にも関節や筋肉周りの各組織に柔軟性を持たせる方法について知らないので、力加減や狙う方法を具体的に想像しにくいのです
せっかく積極的な運動習慣がある人なので、力加減や狙う場所などを知って頂いてストレッチや運動の効果を感じて頂ければと思います
側屈と回旋運動
側屈で胴体を曲げる事が出来ないのは、背骨まわりが固まっているだけでなく、肋骨まわりの筋肉や関節、おなか周りの筋肉など多くの組織が関わっています
始めから思ったようなストレッチにならなくても、どこかに詰まったり、引っかかったりする感覚があれば、すでにストレッチとして刺激が入っている状態になりますので、決して慌てる事なく物足りない位のストレッチ効果を継続的に続けてください、徐々に動かせる範囲は増えて行き、詰まったり、引っかかったりする場所は当然の様に移り変わっていきます
弱くても良いので、傷めない事だけはしない様に注意して行います
回旋運動も同じ様な仕組みです
背骨と肋骨は固めてしまうと、動かしているつもりでも、周辺に固めた脊骨や肋骨周りより動きやすい場所が出来てしまい、動きのほとんどが吸収されてしまい、動かしたい場所に刺激が入らないという事があります
ストレッチの効果を逃さないためには、自然に伸ばされる所から順番にストレッチを行う事が大切ですが、お手本ポーズの狙いに気を取られ、体調に合わせたストレッチを意識出来なかったりするので、頑張ってストレッチしているのに思った様に解れないし、狙いたい所に効いた気がしないと考える原因になります
一度、急いで結果を出す事をあきらめ、力を抜いた繰返し運動を通して、徐々に柔らかくなって行く事を経験頂ければ、お手本ポーズの狙いに囚われる必要はなく、無理なく運動する事で充分良い変化を起こせる事を実感してください
怠けた運動で効果を上げられるハズはないと思えても、曲げられないなりにも、曲げる支点の高さや方向を変えながらストレッチしていく事で、意識されてこなかった関節等が徐々に動きを取り戻し全体的な柔軟性が回復するので、部分的に力が集中してしまう事が減り、ノウハウが溜まって行くので、運動やストレッチを効果的に行える様になって行くのです
中には足腰の柔軟性が高くて、固めてしまった胴体の回旋運動がやり難いと言う人もいますが、例えば椅子に座って回旋運動をすれば足腰の柔軟性を止めて胴体を選択的にストレッチ出来るので、効果的な運動に変える事が出来るなど、ちょっとした工夫で、それぞれの状況に合わせたバリエーション豊かなセルフケアに変わります