頑張っても思った効果にならなかった理由

肩甲骨の内側が痛いので、肩甲骨回しとか時間を見つけて動かしているのに解消しない…

試しに動かしてもらうと、特に違和感が出る事もなく十分解れているので肩甲骨周りの違和感ではなさそうです。

試しに触らせて頂くと、肩甲骨周りの筋肉の下に縦に伸びる張りを発見しました。この方の場合では、脊柱起立筋と言う筋肉が疲れ緊張している事で、違和感を感じていたので、肩甲骨周りに対するアプローチを集中的に頑張ったにも関わらず、思った効果を実感出来なかったのだと思います。

別の言い方をすると、腕周りの一部(肩周り)を運動する肩甲骨回しでは、身体の曲げ伸ばしをする様な姿勢に関わる筋肉の不調には、十分に届いていなかった事がご紹介した事例の原因でした。

多くの人々が背中を丸く歪めてしまうものですが、生活スタイルによって歪め方やその特徴は人それぞれです。

ただ、弧の頂点に当たる付近に張りが出やすく、ご紹介したケースでは、ちょうど肩甲骨の内側付近に張りが出ていたので、肩周りの不調と区別がつかず、肩甲骨回しで改善を狙ったのですが、胴体の筋肉である脊柱起立筋肉にはうまくアプローチ出来ていなかったのです。

つまり、一般的に伝えられるセルフケアや運動はとても有効ですが、全てに万能な効果を発揮するものではなく、特定の症状や状態の改善を狙って作られています。

まわりくどい説明でしたが、要は自分の違和感が何処にあり、どう言う仕組みで違和感を感じれているのか、理解して行くことが大切です。

凝りや血の巡りの悪さから、栄養や酸素が足りず息を止めた様な状態の身体だったり、運動不足などから筋肉を部分的に上手く動かせなくなり、外からの刺激や他の元気な部分に引っ張られ、無理やりな柔軟体操の様な状態になっていたり、その結果等から大小の怪我を起こして痛かったり、関節を上手く動かせなくなり、周りの何かを挟み込んで、これも怪我をしてしまったり等です。

私のアイデアは普通で、違和感を悪化させないように本来持っている機能を無理無く動かし、活性化させる方法です。

もちろん、このアイデアは全ての問題を解決する事は出来ませんが、わかってしまえば内容は実にシンプルです。

目的に合わせたセルフケアをしよう

それぞれ工夫して行っているセルフケアが上手く行かないと、やりようがないと思えるかも知れませんが、セルフケアや運動は、それぞれ目的に合わせた狙いがあり、それぞれの結果を出しています

これまでは、対応出来る方法を見つけられなかっただけですから、様々な知識や理論、考え方を参考に違和感に対応出来る運動やセルフケアを見つければ良いと思います

同じ運動でも、意識する場所を変えたり、別の効果を狙ったバリエーションで行ったり、様々にある力加減を試したりする事で、出来ないと信じていた事に変化が起こるかも知れません

運動やセルフケアの強度が強く回復が追いつけていないとか、状態を悪化させる生活習慣があり改善出来ていない等、違和感の仕組みを見つけ日々の生活に役立ててください

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